形而上学な日々

シンプルなことをこむずかしく考えます。

形而上学な日々の新着ブログ記事

  • なぜ人を殺してはいけないのか?

    「なんで人を殺しちゃいけないの?」と無邪気に尋ねてくる子供がときどきいる。 そしてたいていの場合、問われた側の大人は狼狽したり、あたふたしながらその場しのぎの対応でごまかそうとする。 メディアがこの種の議論を扱う場合、100%道徳主義がベースになる。 教育評論家や社会学者が口をそろえて言うのは、「... 続きをみる

  • 死が無なら死は存在しないはずではないのか。 なぜなら無は存在しないからである。(池田晶子) 死について語るとき、池田氏は必ず上のような論法で死の不可能性、死を恐れることのナンセンスを説く。「死など恐れず、腹をくくって善く生きよ!」これがおそらく池田晶子の人生哲学なのだ。 死を恐れず、生に執着しない... 続きをみる

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  • 「わたし」という謎

    「私」という代名詞によって代名されているところのそれ、それをこそ問おうとすることが「私とは何か」という問いの正しい形なのである。 いや「私とは何か」ではない「何が私であるか」である。(池田晶子) 「私」の謎については、ウィトゲンシュタインもハイデガーもその知性を総動員して考え抜いたテーマであった。... 続きをみる

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  • 世界=わたし

    人間は誰も観念の外には出られない。 ならば、宇宙飛行士は宇宙を飛んでいるのではない。 彼は自分を飛んでいるのである。

  • コイン怪獣 カネゴン

    ウルトラQに登場したおちゃめな怪獣カネゴンは、1日に3250円分の硬貨を食べるらしい。40数年前の金額で3250円だから、今の金銭感覚でいえば3万円は軽く超える額を毎日食べていたことになる。 設定では、カネゴンは硬貨がニセモノか本物かを識別できる体のつくりになっているそうで、ってことは、ヤツは金属... 続きをみる

  • 宇宙

    宇宙が自分を考えるために人間の脳を必要としたということだ。生存を超えた精神は必ずや宇宙について考え始めるのだから。それが脳の根本的存在理由ということになる。 (池田晶子) 事の真偽はともかく、この一文には読むものを一瞬たじろがせるだけのインパクトがある。池田晶子は同様に「意識の物質的表現が脳である... 続きをみる

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